生命の言葉と戌の日|令和7年12月
『上皇陛下』
務め終へ 歩み速めて
帰るみち 月の光は
白く照らせり
- 宮内庁 平成十九年歌会始 お題「月」
宮殿での認証官任命式をお済ませになり、御所へお帰りになる時の情景をお詠みになった御製である
(宮内庁ホームページより)
認証官任命式
憲法七条に基づく天皇の国事行為の一つで、天皇陛下の認証を必要とする官吏の任命式です。認証官は国務大臣、副大臣(副長官)、内閣官房副長官、人事官、公正取引委員会委員長、宮内庁長官、侍従長、特命全権大使、同公使、最高裁判所判事、高等裁判所長官、検事総長、次長検事、検事長をさします。
任官者は、内閣総理大臣から辞令書を受け、その際、天皇陛下からお言葉があるのが慣例です。
神道知識への誘(いざな)ひ
洋服文化と神職の装束
明治維新はわが国の服飾文化にも大きな変化を与えました。それは明治四年の「服制改革の詔(みことのり)」です。この詔により、近代化のためには洋服を着る必要があると言う認識が制度として明文化され、以後洋装化が進んでいきました。
また、明治五年に政府は西洋風の大礼服を制定し、従来宮中で用いられてきた「衣冠(いかん)」等の装束は「神事」に用いると区別されました。現在でも宮中の儀式の一部と神職の装束として着用され続けています。
神社は心のふるさと 未来に受け継ごう 「美(うるわ)しい国ぶり」
12月の「戌の日」| 7日(日)・19日(金)・31日(水)
